写真展を終えて

東京カメラ部2016写真展 in Hikarieは、2015年に東京カメラ部とその分室で3億人*を超える人々が総計約48万作品の中から選んだ10作品「10選2015」を中心に新作、自信作を追加。更に2012年、2013年、2014年に選ばれた10選メンバーを加えた、10選4世代による合同個展です。

展示作品は、「10選2015」10作品に加えて、その10枚を撮影した「10選2015」メンバーの他の作品、「10選2014」「10選2013」「10選2012」メンバーの作品、そして6,052作品の中から48作品のみが選ばれた東京カメラ部2015写真コンテスト「日本の47枚」入賞作品、17,280作品(1,920組)から900作品(100組)が選ばれた「Instagram部門」入選作品から構成されていました。

そして、この選びぬかれた約1,200作品(約400組)を富士フイルムイメージングシステムズ様とキヤノンマーケティングジャパン様のご協力を得て最高品質の印画紙、及びインクジェットプリントに仕上げ、それらを渋谷ヒカリエの特別協力のもと渋谷ヒカリエ9Fを中心にヒカリエ各所に展示いたしました。

その結果、今年は、昨年の倍以上のペースで多くの方のご来場をいただき、4日間と昨年比約五分の一の短期開催にもかかわらず、延べ約27,000人の方々にお越しいただくことができました。改めて出展者の皆様にお礼を申し上げますと共にお越しいただいた方々にも感謝の気持ちをお伝えさせてください。

これだけ多くの方にお越しいただくことができましたのは、ひとえに出展者の方々の力ある作品、最高品質のプリント、会場運営や各種告知で協力してくださった渋谷ヒカリエの方々のご協力、写真展内のステージに登壇くださった写真家の方々の応援、協賛などをしてくださった、エイチ・アイ・エス様、オリンパス様、キヤノンマーケティングジャパン様、ディーフ様、ニコンイメージングジャパン様、日経ナショナル ジオグラフィック様、パナソニック様、富士フイルムイメージングシステムズ様、アコーホテルズ様、エールフランス航空様、佐賀市様、フランス観光開発機構様、アサヒカメラ様、CAPA様によるご支援のお陰です。本当にありがとうございました。

私どもは本写真展の告知で、昨年のテーマ「努力は奇跡を起こせるのか?」に引き続き「奇跡」をキーワードとして「奇跡は起きる。挑戦するものに。」を掲げました。そして、そのメッセージの結びに、「きっとあなたにも奇跡は起きる。挑戦をすれば。それを確認しにヒカリエに来て欲しい。」と書きました。果たして、お越しいただいた約27000名の方々がその確認をできたのか、挑戦する決意をされ、行動にうつされたのかはわかりません。しかし、「挑戦によって奇跡を起こした」人、そしてその作品を目前にしていただくことで、「人生を変える一歩」は実はそんな大げさなことでなく、小さな一歩から始められる、その一歩が続く先はとても広く魅力的であることをお伝えすることはできたのではないかと感じています。

毎年繰り返し申し上げておりますが、東京カメラ部は依然として小さな組織です。その影響力も大メディアと比べるまでもなく小さくできることは限られています。しかし、ネットを中心としつつ、リアルでも皆様と交流をさせていただくことで、「カメラがある暮らしの楽しさ」を知っていただき、カメラが持つ力を生かすことで「人生を変える一歩」を一人でも多くの方に踏み出していただけるよう、社員一同邁進してまいります。今後ともご支援を賜れますと幸いです。どうぞ宜しくお願いします。

2016年7月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄

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