東京カメラ部 2015 写真展 in Hikarie の展示作品はすべてクリエイトのDプリントで再現されています。クリエイトのハイクオリティなクリスタルプリントはプリント技術者が撮影データを見極め、判断しながら調整し一枚一枚丁寧に最適なプリントに仕上げるサービスです。最も高い濃度と彩度を持つプロ用カラー印画紙でプリントするため、銀塩ならではの深みのある色調と豊かな階調により立体感のある作品に仕上がります。
今回はDプリントで再現されたご自身の作品をご覧になった感想を東京カメラ部10選の方々にお聞きしました。
銀塩プリントは印画紙自体が発色するということで色再現性が高く、トーンが滑らかなのが特徴だと思っています。
自分の写真の場合、ハイキー気味の写真からコントラストのしっかり出た写真の場合もあるので階調がほぼ無限にある銀塩プリントだと色や濃淡の微妙なニュアンスが調整できていると思っております。
また粒子も目立たないので大きく引き伸ばした写真であってもディテールが滑らかに表現されています。
そしてなにより銀塩プリントには旧来からの写真らしさを感じます。
インクジェットは色域が広く、プリンタやインクの性能の向上によりすばらしいプリントを出力します。
ですが最終的に写真として残したい、長期間飾りたいといった場合は銀塩プリントが最も適していると思います。
青森県弘前市在住
2010年に友人の影響でカメラを購入したのがきっかけで写真撮影を始める。
東京カメラ部2012年度10選選出をきっかけに精力的に写真撮影に取り組むようになる。
地元青森は津軽地方を中心に自然風景、鉄道風景、農作業風景をメインに撮影している。
夏雲の丘を一歩一歩登る彼女の後ろ姿に思わずレンズを向けたあの一瞬。登ってみなければ僕たちは見ることができない丘の先。元気いっぱいに夏丘を登る彼女は丘の上で何を見るのでしょうか。移住先の北海道で写真を撮り始めたばかりの頃に撮ったこの写真に僕自身は何度も勇気づけられ、強い思い入れのある一枚でした。この一枚をプリントしていただくときには、高さともに濃さを増す青空の階調、丘に浮かぶボリュームのある雲の質感を損なわないようにしていただきたいと強く思っていました。「Dプリント」でA2サイズにプリントされた写真を前にしたとき、あの夏丘が目の前に広がっている感覚になりました。夏空は透き通るように青く、階調もしっかり残っていました。また、丘の草々は不必要に暗くなることなく目で見たままの緑に、丘を登る彼女の服はキリリと朱に。仕上がりに不安になることが少なくなかった明るい色から深みのある濃い色まで階調豊かになり、あの夏に僕が見た夏丘がそのとおりに再現されていました。これだけ空気感を再現できる「Dプリント」は、フォトコンテストへの応募用にはもちろん、大切な思い出の瞬間の空気感をそのままに残すためのプリントとして最適だと思います。
1979年札幌生まれ。
北海道「写真の町」東川町在住。
「大自然と人の営みが接する点の美しさ」を追っています。
美瑛・富良野周辺での撮影ガイドツアー(写真教室)を行っています。