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絶景フォトスポット

九州 【熊本】日本最大の干潟 
熊本県の有明海「御輿来海岸(おこしきかいがん)

「御輿来海岸」の作品
「御輿来海岸」の作品
「御輿来海岸」の作品

御輿来海岸(おこしきかいがん)

ヤマトタケルの父・景行天皇が九州遠征の際、あまりの美しさに御輿を停めて見入ったと伝えられる、日本古来の絶景。

その出来事にちなんで、このあたりは"御輿来"と呼ばれるようになったと伝わっています。

今なお、その伝説が息づく有明海の海岸。

有明海は、佐賀県・福岡県・長崎県・熊本県の4県で囲まれた面積約1,700km²、平均水深20mという九州最大の海です。

有明海は、日本国内でも最大級の干満差を誇り、潮の満ち引きの差が6〜7メートルに達することもあります。
また、ムツゴロウやワラスボなど、有明海にしか生息しない「特産種」が23種確認されており、さらに限られた地域にのみ分布する「準特産種」も40種以上存在するとされています。

さて、この有明海の魅力は、なんといっても他では見ることができない、満潮時と干潮時のそれぞれの表現です。季節・時間帯によって大きく見え方が異なり、何度同じところへ足を運んでも飽きさせない景色だと感じています。

干潮時の有明海は、夕陽と重なることでまるで水墨画を思わせるような芸術的な一面をあなたに見せてくれます。私はそんな景色が好きです。一年を通して数十日程度しか現れない、干潮と夕陽が重なる光景も年間を通して楽しめるスポットではないでしょうか。ドライブの際には、ぜひ立ち寄ってほしいです。

撮影時のコツ、マナー

逆光になるロケーションの為、露光量で大きく写真のイメージが変わります。露出に注意しながら撮影をしてみてください。

私は干潟の非日常感が好きなために、日が沈んだ後やアンダーで撮影する事もあります。

潮の満ち引きをお調べになった上で行かれることをおすすめします。

撮影機材について

1枚目:Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
2枚目:Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
3枚目:Nikon Z9 + FE 12-24mm F4 G + Megadap ETZ21

1枚目と2枚目は、沈む夕日と共に撮影する御輿来海岸(有明海)はとても素敵なのですが、あえてめいっぱいズームをして、自然が作り出した美のラインにフォーカスし、非日常感を表現しました。
3枚目は、一望できる有明海と島原半島全体を収めたく、超広角レンズを使用して撮影をおこないました。

アクセス情報

御輿来海岸 展望所
熊本県宇土市戸口町

マップコード
415 020 103*56

九州自動車道 松橋ICから車で約35分

写真家紹介

平野はじめプロフィール写真
平野はじめHajime Hirano

自分探しの渡米にて写真に目覚め、帰国後舞台撮影などを経て独立。

故郷佐賀の麦の生命力に魅了され、"麦グラファー®︎"にて商標登録。

「廃にでさえ美は存在し、目に見えるものがすべてではない」この視点は、ドローンやストリートスナップ、建築物など私の撮影スタンスにつながる。

メディア出演、モデルとしても活動しつつ 佐賀市公認観光アンバサダーリーダーも務める。

・2024年 東京カメラ部 日本写真100景 四季(佐賀・長崎・大分)受賞
・2023年 ソニー ワールドフォトグラフィーアワード 日本部門賞 第1位
・2024年 ソニー ワールドフォトグラフィーアワード 日本部門賞 第2位
・2025年 ソニー ワールドフォトグラフィーアワード 一般部門「LIFESTYLE」 第1位 など