関西
【徳島】日本三奇橋「祖谷のかずら橋」
2025.04.21
徳島県三好市には、日本三奇橋であり、また国指定重要有形民俗文化財でもある「祖谷のかずら橋」があります。
平家の歴史が息づくこの地には、嘗て追っ手から逃げる為、いつでも橋を切り落とせるようにかずらを使って架けられたとも言われています。
長さ45m、高さ14m。ワイヤーで強化されてはいるものの、渡板が無く、足元には結構な隙間があり、眼下には谷底が丸見え。恐怖心が沸々と湧いて来るのですが、想像以上でした(汗)
訪れた時もあちらこちらで雪が残り、ただでさえスリリングな足場も滑り易くなり、色々MAXな体験を味わう事ができました(汗×2)
カメラを片手にと言いたい所ですが、首からカメラを下げ、万が一に備えて渡橋する事をお勧めするのと、スマホもしかり。くれぐれも扱いには細心のご注意を。
渡橋は有料ですが、ここまで来て渡らない手はありません。是非とも旅の思い出作りにそこはチャレンジあるのみです!
主な撮影のポイントは、春夏秋冬、絶景の中の吊り橋(離れた場所に俯瞰から撮影するコンクリート橋があり)や、渡橋後には出口方向から入口方向に向かって、ぜひ望遠レンズを使って撮影してみてください。カメラの圧縮効果が有効的に表現され、とてもユニークな一枚が撮れると思います。
特筆すべきは夜間のライトアップです。毎日19時から21時半の間、橋の下から煽り見る闇夜に浮かび上がる、幻想的なかずら橋を撮影することが出来ます。
吊り橋の掛け替え工事は3年毎なので事前にチェックの上訪れてください。次回は2027年の1月から2月。
事前申し込みにはなりますが、撮影可能な掛け替え工事の見学会もあるので、参加されてみてはいかがでしょうか。
最後になりますが、この3枚の写真のうち、遊覧船の写真は「大歩危峡観光遊覧船」になります。祖谷のかずら橋から車で20kmほど離れてはいますが、こちらも是非とも訪れていただきたいおすすめの撮影スポットです。天気が良ければ、日が陰るまでが確実に狙い目。吉野川の透明度がとても高いので、渓谷や空の写り込みがとても美しく、写真の見栄えが何倍にも跳ね上がります!
撮影機材について
1枚目:Nikon D750 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
2枚目:Nikon D750 + AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
3枚目:Nikon D750 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
1枚目は、画角を広く取る事により、橋の構造が一目で分かるように撮影できます。2枚目は、橋を渡る臨場感を味わえるように、足元からの視線誘導を狙う目的で広角レンズを使用。かずら橋では、200ミリ程度の望遠レンズがあると便利です。3枚目は、吉野川の透明度を表現する目的で光の反射を抑えるC-PLフィルターを使用しました。
アクセス情報
祖谷のかずら橋
徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
マップコード
357 130 556*14
徳島自動車道 井川池田ICから車で約1時間
写真家紹介
二宮美香Mika Ninomiya
東京カメラ部10選2022
出身は広島。現在は神戸を拠点に色々な被写体にチャレンジしている。



