Toyota Wallet×東京カメラ部

クルマで行きたい!絶景フォトスポット

Must-Visit Scenic Photo Spots by Car

撮影テクニック - Photo Tip

撮影テクニック #01 画角と撮る高さにこだわってみよう スマホやカメラで愛車を素敵に撮る方法

TOYOTA Wallet(トヨタファイナンシャルサービス株式会社)は、東京カメラ部とのタイアップ企画として、“クルマと絶景”をテーマとしたフォトコンテストを開催します。受賞者には素敵な賞品をプレゼントします!

募集期間は2025年上半期を予定しています。指定のハッシュタグをつけてツイートするだけで応募完了です。

本記事を参考に、自慢の愛車や風景を撮影した最高の1枚をご応募ください。

大切で大好きな愛車を写真でキレイに残したい、と思っている方は多いはずです。高価なカメラを持っていないと撮れないのではと思いがちですが、スマホでの撮影であっても、ちょっとしたところに気を配るだけで、写真はグッと見栄えが良くなります。誰でも簡単に試すことができるコツをお伝えしていきたいと思います。

撮影協力:トヨタモビリティ東京 有明店

カメラを構える高さを変えてみる

ふつうにカメラ・スマホを構えて撮影をすると、立った状態の目線の高さからの撮影となります。これを「アイレベル」と呼び、最もポピュラーなカメラの高さです。車を撮影する場合は少し見下ろすような描写になり、素直な印象の写真になるでしょう。

一眼カメラを立った状態のアイレベルで構えて撮影。とても親近感のある写りですが、よく見る車の写真という印象を受けるかもしれません。

スマホを使いアイレベルから撮影。これももっともポピュラーな写し方です。王道のアングルのため傾きなどが出ないようにして、できる限り質を高めていきたいところです。

ここでちょっとだけ工夫をしてみます。しゃがんだ位置やカメラ・スマホを地面スレスレに構えて撮影をするのです。するとローアングルから煽ったように車を捉えることができ、車がまるで走り出しそうな動きを加えることができます。

一眼カメラをローアングルで構えて撮影。愛車を見上げることでダイナミックかつ動きを感じる写真になります。可動式の背面液晶モニターが搭載されているカメラだと撮りやすいです。

スマホを使いローアングルから撮影。ヘッドライトの部分などをタップしてフォーカスを合わせるように撮るのがコツ。精悍なデザインの車でトライしたいです。

逆にカメラ・スマホを上の方に構えるとハイアングルから見下ろす写真となり、愛車を俯瞰して見ることができるようになり、愛車の全体を見せたいときなどに有効ですし、スマホの機動力を活かせるアングルです。

一眼カメラを目一杯腕を伸ばして持ち上方から撮影。車の上部が写ることで、普段とは異なる車のフォルムも楽しめます。これも可動式背面液晶モニターがあると楽です。

スマホを使いハイアングルから撮影。持ち上げやすいスマホでこそトライしたい撮り方です。車種によっては最も車のデザインが美しく見えるかもしれません。今回撮影したプリウスも、ハイアングルからのバランスはとても良いと感じました。

カメラを構える高さを変えるのはとても簡単なことですが、意識的にやろうと思わないと忘れがちとなり、アイレベルからの写真ばかりになってしまいます。少し気を配るだけで写真から単調さがなくなる、基本でありがらも大切なテクニックです。

カメラの画角を変えてみる

撮影するアングルの次は写真の画角を工夫してみましょう。
写真の写る範囲はレンズの「画角」で決まります。
一眼カメラだと広く写る「広角レンズ」、人の眼の視野に近い「標準レンズ」、遠くのものを大きく撮ることができる「望遠レンズ」などがあります。

スマホは複数のレンズが搭載されていることが一般的になっているため、それぞれの写り方の特徴を身近に感じる機会が増えました。各レンズには広く写る、遠くが写るという画角が変わるだけでなく、遠近感も変わるという点を知っておくと、効果的に使い分けることができるようになります。

広角レンズは遠近感が強まり手前の被写体が強く強調され、周辺部は周囲へ引っ張られるような「パースが付く」という写り方をします。標準レンズは人の眼で見たものに近い自然な雰囲気での撮影ができ、望遠レンズは遠近感が少なくなり、被写体の歪みが極力抑えられるという特徴があります。

車を最も整ったフォルムで撮ることができるのは望遠レンズですが、それぞれ異なる特徴があるので撮りたいイメージに合わせてレンズを選ぶことが重要です。

それではここから一眼カメラの各レンズの画角をスマホで再現するにはどうしたらよいか説明していきます。

一眼カメラ+広角レンズ16mmで撮影。ヘッドライトは大きく、車体後部は小さく写り遠近感が強調されています。この強烈なパースが広角の写りの特性です。

この撮り方をスマホで再現するには「×0.5」で撮影をします。一眼よりも強烈なパースが楽しめる広角撮影の強さはスマホの得意分野です。狭い場所でも車全体を写真に収めることもできます。

一眼カメラ+準広角レンズ35mmで撮影。車も背景の看板なども少し上に引っ張られるように斜めに写っているのがわかります。まだまだパースは付いています。

この画角に最も近くなるのはスマホの「×1.0」で撮影したものです。スマホのカメラを起動したデフォルトの状態ですが、かなりの広角でパースも感じられます。
スマホ撮影はふつうに撮ると広角になると知っておきたいです。

一眼カメラ+中望遠レンズ70mmで撮影。歪みが少なくなりました。車のデザインをしっかり見せることができます。

「一眼カメラ+中望遠レンズ70mm」で撮影したようなデフォルメが弱まった自然な写りをするためにはスマホの「×2.0」で撮影します。
歪みを抑えめにしたいときは迷わず「×2.0」にすることをおすすめします。

一眼カメラ+望遠レンズ135mmで撮影。かなり車から離れて撮っています。広い場所が撮影には必要になりますが、歪みは極めて少ないです。

「望遠レンズ135mm」を使用したような歪みの少ない写し方をするためにはスマホの「×5.0」で撮影します。注意点としてはかなり車から離れる必要があるため、手前に止まっていた車も写ってしまうことです。またデジタル処理で拡大している機種も多いので、画質が粗くなることもありますが、車を落ち着いたフォルムで撮ることができました。

望遠や広角など変わった写真の撮り方は一眼カメラでしかできないように思われますが、ここまで説明したように意外とスマホでも簡単にできてしまうものです。
特に一眼カメラは画角を変えるたびにレンズを変える必要がありますが、スマホは1台で超広角から望遠までを自由に使い分けられて本当に便利です。

応用編アングルと画角を組み合わせて愛車を撮ってみる

今回のテーマであるアングルと画角を組み合わせるだけで、さまざまなバリエーションの写真を撮ることができます。ここではそれらを意識した撮影した写真とその狙いを紹介していきます。

まずはスマホで撮影した写真です。

スマホを使用。×0.5の超広角レンズを使いエンブレムに接近。大胆なパースを付けることで、動物の鼻写真のような1枚を撮影してみました。

スマホを使用。×0.5の超広角レンズを使うヘッドライトにグッと近づいています。かなりの至近距離撮影なので車にぶつけないように注意しましょう。斜めにすることで勢いのある写真を目指しました。

スマホを使用。×0.5の超広角レンズをハイアングルで使っています。片手で気軽にアングルを変えられるのはスマホの強みです。好みの角度を見つけながら撮影してみるといいかもしれません。

スマホを使用。×1.0に設定し、地面スレスレから撮影しています。地面のタイルが車に一直線に伸びており、視線を車へと導く効果を狙っています。スマホを上下逆さに構えて撮影をすると、地面スレスレのローアングルがより撮りやすくなります。

次に一眼カメラを使用した写真も見てみましょう。

一眼カメラを使用。リアをかっこ良く見せつつ、周囲の状況も撮りたいと考えてローアングル+広角レンズを使い、敢えて車を左側に配置する構図で撮影しています。

一眼カメラを使用。車のリアにかけてのフォルムを撮りたいと考えて、中望遠レンズを使いアイレベルで遠目から撮影しています。デフォルメをさせたくないときは望遠レンズが有効です。

一眼カメラを使用。ドアを開けた様子を中望遠レンズで撮影しています。迫力を出すためにしゃがんで少しだけローアングルから撮影しています。

一眼カメラを使用。200mmの望遠レンズを使い、遠近感を消失させる効果を狙い撮影しています。植え込みの手前に配置することで車を際立たせる効果を狙いました。植え込みが写り込む量を調整するために、かなりのローアングルでカメラを構えています。

このように一眼カメラとスマホをうまく使い分けると、その機材にしか撮れない写真を撮ることができます。

テクニックらしいテクニックではなく、ちょっと気を配るだけ。車の周囲の広さや状況などを考慮しながら、無理のない範囲でトライしてみてください。