写真展を終えて

東京カメラ部2017写真展 in Hikarieは、2016年に東京カメラ部とその分室で4.5億人*を超える人々が総計約190万作品の中から選んだ10作品「10選2016」を中心に新作、自信作を追加。更に2012年、2013年、2014年、2015年に選ばれた10選メンバーを加えた、10選5世代による合同個展です。

展示作品は、「10選2016」10作品に加えて、その10枚を撮影した「10選2016」メンバーの他の作品、「10選2015」「10選2014」「10選2013」「10選2012」メンバーの作品、そして9,969作品の中から48作品のみが選ばれたアサヒカメラ×東京カメラ部共催「日本の47枚」写真コンテスト2017入賞作品、22,590作品(2,510組)から900作品(100組)が選ばれた東京カメラ部2017写真コンテスト「Instagram部門」入選作品から構成されていました。

そして、この選びぬかれた約1,200作品(約200組)に加えて各種スペシャル展示を富士フイルムイメージングシステムズ様とキヤノンマーケティングジャパン様、エプソン販売様のご協力を得て最高品質の印画紙、及びインクジェットプリントに仕上げ展示いたしました。また、今年は渋谷ヒカリエの特別協力のもと9F Bホールに加えて、9F Aホール横の長い壁面も展示スペースとして確保。更には、本田技研工業様協賛によるヒカリエ8F CUBE 1,2,3での展示スペースも活用することで2016年に較べても大幅な展示スペース拡大を行いました。

この結果、今年は、GW期間というヒカリエ閑散期での開催にも関わらず9日間の会期中に延べ45,000人の方々にお越しいただくことができました。改めて出展者の皆様にお礼を申し上げますと共にお越しいただいた方々にも感謝の気持ちをお伝えさせてください。

今年もおどろくほど多くの方にお越しいただけましたのは、ひとえに出展者の方々の魅力ある作品、最高品質のプリント、会場運営や各種告知で協力してくださった渋谷ヒカリエの方々のご協力、写真展内のステージに登壇くださった写真家の方々の応援、協賛などをしてくださった各企業の方々のお陰です。本当にありがとうございました。

今年は特に2017年に日本で100週年目を迎えられたアメリカン・エキスプレス様に東京カメラ部写真展初のゴールドスポンサーとして力強い支援をいただきました。また、日本の誇りとすら言えるブランド、スーパーカブシリーズの世界生産累計1億台達成をされた本田技研工業様には9Fでの展示、トークショーに加えてヒカリエ8Fでのスペシャル展示も行っていただきました。

そして、昨年に引き続いてエイチ・アイ・エス様、エプソン販売様、オリンパス様、キヤノンマーケティングジャパン様、ソニーマーケティング様、ディーフ様、ニコンイメージングジャパン様、富士フイルムイメージングシステムズ様。更にはカナダ観光局様、アサヒカメラ様、日経ナショナル ジオグラフィック社様、Discover Japan様にもご支援をいただきました。

東京カメラ部はとても小さな組織ですから、こうした皆さまのご支援がなければ、東京カメラ部2017写真展 in Hikarieの成功はもとより開催すらおぼつかなかったことでしょう。あらためて厚く御礼申し上げます。

今年の東京カメラ部2017写真展 in Hikarieの告知広告では、2年連続で使っていた「奇跡」という言葉を使わずに「人生を変えた一枚。人生を変える一枚。」をテーマに掲げました。そして、告知広告の中で、

人生は変わらない。長い間の積み重ねだから。今更言われるまでもない。営業マン。講師。主婦。事務員。有名人でもその子供でもない。満員電車であなたの隣に立っている普通の人だ。その人生が変わった。一枚の写真で。変えたいなんて周りに言えず写真を撮り続けた。ある日、勇気をだしてSNSで作品を発表した。みんなの「いいね!」に背中を押され、小さな画面で活躍を始めたその人は、多くの人々からの支援を得て、世界から注目され、テレビ特集までされた。まさに、人生を変えた。そんな「人生を変えた写真」を見た人が、刺激を受け、写真を撮り、人生を変えはじめた。そう。「人生を変えた写真」は「人生を変える写真」となったのだ。いま、そんな連鎖が、渋谷で起きている。人生は変わるんじゃない。変えるんだ。きっかけは、そう。一枚の写真でも良い。

と書かせていただきましたが、実はこのメッセージは東京カメラ部2017写真展 in Hikarie内のトークショー「人生を変えた一枚。人生を変える一枚。」の中で紹介をさせていただいたとおり、実話にもとづいたものです。

写真、カメラにはこうした「人の人生を変える力」があるのです。私たちは東京カメラ部設立以来ずっと「カメラがある暮らしをもっと楽しく」を目指して活動をしてきましたが、それは私たちがカメラが持つ「人の人生を変える」力を信じているからです。

毎年繰り返し申し上げておりますが、東京カメラ部は依然として小さな組織です。その影響力も大メディアと比べるまでもなく小さくできることは限られています。そのため、頻度は高くできませんが、今回の写真展開催のように、ネット、特にSNSだけにとどまらずリアルで直接的に皆様と交流をさせていただくことを大切にしていきたいと考えています。

そして、「カメラがある暮らしの楽しさ」を知っていただき、今回の写真展のテーマである「人生を変える」その一歩を、一人でも多くの方に踏み出していただけるよう、社員一同邁進してまいります。今後ともご支援を賜れますと幸いです。どうぞ宜しくお願いします。

2017年6月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄

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