写真展を終えて

東京カメラ部2018写真展 in Hikarieは、2017年に東京カメラ部とその分室で8億人*を超える人々が総計約600万作品の中から選んだ10作品「10選2017」を中心に新作、自信作を追加。更に2012年、2013年、2014年、2015年、2016年に選ばれた10選メンバーを加えた、10選6世代による合同展示です。

展示作品は、「10選2017」10作品に加えて、その10枚を撮影した「10選2017」メンバーの他の作品、「10選2016」「10選2015」「10選2014」「10選2013」「10選2012」メンバーの作品、そして14,734作品の中から48作品のみが選ばれたアサヒカメラ×東京カメラ部共催「日本の47枚」写真コンテスト2018入賞作品、18,666作品(2,074組)から900作品(100組)が選ばれた東京カメラ部2017写真コンテスト「Instagram部門」入選作品から構成されていました。

そして、この選びぬかれた約1,200作品(約200組)に加えて各種スペシャル展示を富士フイルムイメージングシステムズ様とキヤノンマーケティングジャパン様、エプソン販売様のご協力を得て最高品質の印画紙、及びインクジェットプリントに仕上げ展示いたしました。また、今年も渋谷ヒカリエ様の特別協力のもと9F Bホールに加えて、9F Aホール横の長い壁面も展示スペースとして確保。更には、ヒカリエ8F CUBE 1,2,3での展示スペースも活用して、Mastodon部門、cherish photo days部門の展示を行いました。cherish photo days部門ではcherish photo daysにて活躍されている写真家の方々が約600組の希望者の撮影を会場内で行った上、昇華型プリンタASK300(富士フイルムイメージングシステムズ様協賛)にてその場で写真をプリントしてプレゼントさせていただきました。

こうした取り組みを評価いただけたのか、日本テレビ(NNN)系列で放送されている全国的な人気ニュース番組「news zero」にて取り上げていただいたけました。(https://twitter.com/ntvnewszero/status/991966699791437824)この結果、今年は、GW期間というヒカリエ閑散期での開催にも関わらず10日間の会期中に昨年を大幅に上回る延べ59,000人の方々にお越しいただくことができました。

これほど多くの方々にお越しいただけましたのは、ひとえに出展者の方々の魅力ある作品、最高品質のプリント、会場運営や各種告知で協力してくださった渋谷ヒカリエの皆様のご協力、写真展内のステージに登壇くださった写真家の皆様の応援、協賛などをしてくださった各企業の皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

今年はJTB様にゴールドスポンサーとして支援をいただきました。また、環境省様、観光庁様、日本政府観光局(JNTO)様、北海道美瑛町様、鳥取県様といった政府・政府関係団体・地方自治体の皆様や、アミューズ様、J-WAVE(81.3FM)様、Twitter Japan様といったアーティスト・メディア企業の方々にもご協力をいただくことができました。

そして、引き続きオリンパス様、キヤノンマーケティングジャパン様、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ様、ディーフ様、DJI JAPAN様 、東芝メモリ様、ニコンイメージングジャパン様、富士フイルムイメージングシステムズ様、プロフォト様、アサヒカメラ様、日経ナショナル ジオグラフィック社様、枻出版社様、廣済堂出版様といったカメラ・写真業界の皆様からのご支援もいただきました。

こうした皆さまのご支援がなければ、東京カメラ部2018写真展 in Hikarieの成功はもとより開催すらおぼつかなかったことでしょう。あらためて厚く御礼申し上げます。

今年の東京カメラ部2018写真展 in Hikarieの告知広告では、「世界はもっと美しい。」をテーマに掲げました。そして、告知広告の中で、

妬み、正論、炎上があふれている。「誰かの正義」を生きる窮屈な日々に飽き飽きしていた。ふと写真をSNSにあげた。写真の趣向が近い仲間ができた。普段の生活では会うはずもない人たちだった。趣味があう仲間と被写体探しに出かけることは心地よく、いままで平凡に見えた街の光が、影が、人々の様子が、好奇心をかりたててきた。被写体を探すということは世界の美しさ、愛おしさを探すことだった。「退屈な人生なんてない。退屈な生き方があるだけ」と知った。そんな想いで撮られた写真が渋谷ヒカリエにある。ここに来て、あなたにも気付いて欲しい。世界はもっと美しい。あなたが思っている以上に。

と書かせていただきました。この中でわたしが強調したかったことは、「被写体を探すということは世界の美しさ、愛おしさを探すこと」でした。わたしは、「カメラを趣味にして生きることは、自らが生きている世界の美しさに気付くチャンスを得ること」だと信じています。そして、「世界の美しさ」に気付くことができれば、窮屈に見える世界を、街を、ひとを、自分を大切にしたいと思えるようになり、人生をより豊かなものにできるでしょう。だからこそ、わたしたちは、「カメラがある暮らしをもっと楽しく」をひとりでも多くの方にお伝えしたいと考えているのです。

毎年繰り返し申し上げておりますが、東京カメラ部は依然として小さな組織です。その影響力も大きなメディアと比べるまでもなく小さく、できることは限られています。そのため、この想いをどれだけ多くの方と共有できるかはわかりませんが、皆様のお力をお借りしながら、日々の東京カメラ部の運営や今回のような写真展や各地で開催しているインスタミートなどを通じて、ひとりでも多くの方にお伝えできるよう社員一同邁進してまいります。今後ともご支援を賜れますと幸いです。どうぞ宜しくお願いします。

2018年6月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄