トークショーレポート
Talk Show Report
2025年9月12日(金)~9月15日(月・祝)、東京・渋谷ヒカリエにて「東京カメラ部2025写真展」が開催されました。開催期間中のイベントステージでは、人気フォトグラファー、写真業界関係者、出展自治体の首長、歴代東京カメラ部10選などをお招きして、さまざまなテーマでトークショーが行われました。
9月14日(日)に行われた「地球探索鉄道 花咲線」のトークショーでは、根室市長 石垣雅敏さん、モデル 市川紗椰さん、声優 日野まりさん、東京カメラ部10選 井上浩輝さんにご登壇いただき、「地球探索鉄道 花咲線 世界的絶景を目撃する旅─ presented by北海道 根室市 ─」というテーマでお話しいただきました。
日野「皆様、本日は『地球探索鉄道 花咲線 世界的絶景を目撃する旅─ presented by北海道 根室市 ─』にご来場、ご参加いただき誠にありがとうございます。本日の司会を務めます、声優で根室出身の日野まりと申します。本日はモデルの市川紗椰さん、写真家で東京カメラ部10選の井上浩輝さん、そして根室市の石垣雅敏市長にご出演いただいております。皆様どうぞよろしくお願いいたします」
日野「それではまず最初に、地球探索鉄道花咲線の魅力がぎゅっと詰まったPR動画『花咲線ライブ』をご覧いただきたいと思います。ステージ中央のビジョンにご注目ください」
日野「皆様いかがでしたでしょうか。花咲線の魅力を感じていただけましたでしょうか。市川紗椰さん、いかがでしたか?」
市川「すごかったですね。本当にダイナミックでした。鉄道をメインに見ようと思っていたのですが、鉄道だけでなく、動物たちや海、地形など見どころがたくさんありました」
日野「優しい表情でご覧になっていて、地元民としてもとても嬉しい気持ちになりました」
市川「冒頭のエゾシカにやられてしまいました。ほっこりした気持ちになりましたし、花咲線といえば一両のディーゼル列車がトコトコ走る姿が印象的ですが、映像では見たことのない地形を走る場面もあり、今までの鉄道旅のイメージを超える映像でした」
日野「贅沢なコメントありがとうございます。ここで改めまして、地球探索鉄道花咲線の取り組みについて石垣市長からご紹介いただきます。市長、お願いします」
石垣「皆さんこんにちは。根室市長の石垣です。本日はご来場ありがとうございます。トークショーを通じて地球探索鉄道花咲線の魅力を知っていただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。根室市は日本最東端に位置しています。今日東京は30度くらいだと思いますが、根室は20度前後。8月の平均気温は17.3度と、日本で一番涼しい地域です。夏でもクーラーいらずの場所ですね。さらに今はサンマの時期で、毎日500トンから1,000トン近く水揚げされます。日本のサンマの約6割が根室から揚がります。カニやウニ、カレイなども日本一の漁獲量を誇ります」
石垣「そんな根室半島と釧路を結ぶのが花咲線です。全長135km、アジア最東端の駅を含みます。太平洋の車窓から断崖絶壁の草原など北海道らしい絶景を楽しめます。ディーゼル列車で懐かしい鉄道旅を味わえるのも魅力です。さらに人と自然との距離が近く、例えば落石海岸を走る列車は、まるで海と空の間を進んでいるように見えます。海外からもカメラを持った若い観光客が訪れる人気の鉄道です。しかし道路整備や人口減少により、通学利用なども減って単独での維持が難しい路線になっていました。そんな花咲線を私たちはどうにかしたいということで、2018年10月に『地球探索鉄道花咲線プロジェクト』をスタートし、PR動画やウェブサイトの作成、Instagram発信、JR北海道と連携しラッピング列車の運行などを進めてきました。夏の繁忙期は2両編成にし、窓側の席を指定席にしておりますが、それでもまだ席が不足するほどの人気です。3日間乗り放題のフリーパスもありますので、ぜひ体験していただければと思います」
日野「市長、ありがとうございます。続いては、花咲線と沿線の絶景を数多く撮影されてきた井上さんの作品をご紹介しながら、ご出演の皆さんと一緒に魅力を語っていきたいと思います。会場の皆さまにも地球探索鉄道花咲線の世界的絶景を目撃する旅に思いを巡らせながらトークをお聞きいただければと思います」
日野「市川さんといえばご趣味のひとつに鉄道を挙げるほど鉄道ファンとしても有名ですが、花咲線には乗られたことはありますか?」
市川「根室本線の他の区間は乗ったことがあるのですが、花咲線はまだしっかり乗ったことがなくて。ですが11月22日に根室市で開催される花咲線サミットに参加予定なので、その時にぜひじっくり乗って、美味しいサンマなどのグルメを食べながら動物を探して楽しみたいと思っています」
日野「ぜひ楽しんでいただきたいですね。では井上さん、花咲線との関わりを教えていただけますか?」
井上「私が根室の素晴らしさに気づいたのは2017年、キタキツネの撮影を始めた頃です。その後2018年から花咲線のプロジェクトが立ち上がりまして、大変ありがたいことに私もそこにお声をかけていただき、撮影に関わらせていただきました。以来、花咲線に魅了されてしまいまして、いまでは月に1〜2回は根室に行くほどで、自宅から6〜7時間かけて通っています」
日野「私より帰っているかもしれないですね。それではここからは、花咲線と沿線の被写体を捉えた井上さんの写真作品をスライドでご紹介しながら、『地球探索鉄道花咲線』の魅力について語り合っていきたいと思います。では、まずはこちら」
井上「これは先ほど市長からもご紹介のあった落石海岸を走る花咲線です。撮影したのはちょうど一週間前でした。天気が良さそうだと予報を見てわかり、当時は富良野にいたのですが『今日行くしかない』と思い、すぐに車を走らせて撮影しました。海と陸地が接する場所を走る姿が本当に美しいんです。ここにいらっしゃる皆さんも『自分のカメラで撮りたい』と思われるかもしれませんが、この地域には動物も多いので注意が必要です。私もこの時は熊スプレーを持ち、万が一に備えて待機していました」
市川「井上さんはどこから撮ったんですか?」
井上「いつもは怖いので車のなかから撮るのですが、このときは鹿が周りにいたので『大丈夫かな』と思って車を降りて撮りました。この列車は赤い側と白い側のラッピングがあります。緑の中で赤い車体がポツンと映える感じが、私は好きなんです。いわゆる『ポツン系』の写真として、花咲線がとても素敵に映るポイントの一つだと思います」
市川「キハ54型ですよね。このラッピングは半分が白で雪をイメージ、もう半分が赤で花をイメージしている。とても斬新なデザインですよね」
井上「そうなんです。ただ、撮影するとなると両方を撮りたくなるので大変なんですよ。行きも帰りも狙わなければなりません」
日野「ちょうどラッピングの話題が出ましたが、次の写真は……これは逆側ですね」
井上「はい、白い方です。同じ日に撮影しました。ご覧の通り全然天気が違います。根室では『じり』と呼ばれる海の霧が、夏の間太平洋側から次々と流れ込んでくるんです。車で10分走るだけで霧に包まれたり、逆に急に晴れたり。その変化がとても面白い場所です」
市川「神秘的ですね」
井上「そう、本当に神秘的です。写真を撮るには、ライブ感があって楽しいですね。面白いです。一瞬一瞬で違う表情を見せてくれる場所なんです」
市川「一瞬一瞬で表情が違うというのは撮影が大変そうですね。鉄道好きからすると一両のディーゼルがトコトコ走っているのが魅力的ですね。下からのぼってくるエンジンのうなりが聞こえてきそうです。模型的な可愛らしさもあれば孤高の美しさも感じて、とてもいいですね」
日野「では次にまいりましょう。こちらです」
井上「中央の方に花咲線がポツンといるんですよね。これも落石の海岸を逆から見たところです。絶景のなかを走っているんですよ。これを撮るのもいいですし、乗るのもいいでしょうね」
市川「最果ての浪漫と、最東端に向かう浪漫がありますね。ギリギリを一両で走っているのもローカル線の良さですね。地球が剥き出しになっているような、すごく面白い地形ですね」
石垣「まさに地球探索鉄道なんです」
日野「こちらからは少しコンセプトが変わっているんですよね」
井上「沿線で見ることができる風景をいくつか撮影しました。こちらは春国岱と呼ばれる汽水湖です。海の水と淡水が混ざり合うような湖なのですが、立ち枯れの木がたくさんあるんですね。これがまた最果て感があって素敵なんですね。ここには写っていないのですが、私の好きなキタキツネやエゾシカも見られます。あとは野鳥好きの方にもたまらないと思います」
日野「根室市は非常に野鳥が多いんですよね」
石垣「野鳥は630種類くらい日本に来るのですが、そのうちの6割ほどが発見されています」
日野「こちらは……霧がすごいですね。なにも見えない」
井上「花咲岬をドローンで撮影しました。船を撮影していたのですが、急に『じり』が入ってきまして、岬も格好いいぞと慌てて振り返って撮影しました」
市川「ジブリの作品に出てきそうですね。物語が生まれそうです。一瞬で空も海も表情が変わるんですね」
井上「これは何だと思いますか? これはミズナラの木なんです。どうしてこんなに曲がっているかというと、あまりにも風が強いからなんですね。これらは風除林として植えられていて、強風に耐えるうちに、こんなふうにぐにゃぐにゃに曲がってしまったんです。子どもの頃に読んだ少し怖い絵本に出てきそうな風景ですよね。雪の中で撮ってみると、なおさら強調されて迫力が増し、かっこいいと感じました」
市川「夕陽の色もまた、とても美しいですね」
井上「このミズナラの風除林がある景色も根室ならではでしょうね。他の地域ではなかなか見られない光景だと思います」
井上「こちらは先程の花咲岬の先端にある車石です。柱状節理は通常縦に並んでいるのですが、これはなんらかの形で横に倒れたのか、または横に伸びてしまったのか、珍しい円形をしているんです。下まで降りて撮影することができます」
市川「格好いいですね」
井上「ちなみにここにはハナちゃんとサキちゃんというラッコがいるんです」
市川「そのままのお名前なんですね。会ってみたいです」
井上「納沙布岬はものすごく寒い場所ですが、ここから見える朝日を見たくて、多くの方がこの最先端まで足を運ぶんです」
市川「この氷は流氷ですか?」
井上「はい、2月に流氷が来ていたときのものです。流氷がやってくると、海が急に静かになるんですよ。それまで荒れていた波の音が、すっと止まって、代わりに氷がぶつかり合う音に変わります。その瞬間が本当に素敵なんです」
日野「音を吸収しているようですね」
石垣「氷がきしむ音も聞こえてくるんですよね。鳴くような音なんです」
井上「その瞬間、『地球が生きている』と感じますね。」
市川「五感で自然を楽しめるんですね」
日野「こちらは朝焼けの写真ということで、根室市は日本で一番早く太陽が昇る町として有名ですよね」
石垣「そうなんです。6月の半ばには午前3時30分ごろに日の出です。東京より1時間ほど早いので、もう2時40分ぐらいには明るくなってきます。油断すると、すぐ朝帰りみたいな時間になっちゃうんですよ」
井上「そうですね。私も野生動物を撮影していると、一番素敵な時間は朝です。根室で6月に撮影する時は、3時半の日の出に間に合うように2時には起きなければいけません。北海道の他の町でも早起きは大変ですが、根室ではさらに厳しい。それがなかなか大変なんですよね。早起きが苦手な私にとっては試練です」
井上「皆さん見えますでしょうか。キタキツネが二匹寄り添っています。春国岱で撮影した一枚です。この緑色の植物はハマナスで、棘がすごいんです。でもそれに守られるように彼らは生活しています。追いかけっこが始まると、彼らはダイブして行くんですね。『大丈夫?』と思うこともありますね」
日野「さあ、次のお写真も……?」
井上「この子があまりにも可愛すぎて何年か前に出した写真集の表紙に登場してもらいました。他の兄弟に比べてすこし小さめで、お兄ちゃんたちにもみくちゃにされていました」
市川「こんなに近づけたんですね」
井上「これは400mmの望遠レンズを使っています。確かに根室では近いところにいても彼らは逃げないですが、やりすぎるとよくないところもあると思います。」
石垣「根室には小さい『ハイド』という小屋が立っています。野鳥観察のための小屋です。鳥はやはり足が見えると逃げてしまいますから、そこに入って三脚を立てたり撮影ができるようになっています。現在7箇所ございまして、それを使っていただくのもいいかなと思います」
市川「初心者にも優しくなっているんですね」
日野「野鳥のお話が出ましたが、続きましてこちら」
井上「真ん中のオジロワシの足にはカレイが見えます。魚を求めてオオワシと争いになっているんです。最終的に落としてしまいましたが、誰も興味を持っていなかったんです。きっとキツネが食べるのでしょう」
日野「では続きまして、こちら」
井上「また私の好きな『ポツン』と写る野生動物の写真です。皆さん見えますか?奥にタンチョウが一羽、散歩しているんです。手前にあるのは『センダイハギ』と呼ばれる植物です。根室には花も本当にたくさんあります。いい季節に訪れると、落石岬にしか咲かない小さな桜など、根室でしか見られない花を見ることができます。調べると驚くほどたくさん見つかるんですよね。そういう花を探す旅というのも、根室ならではの楽しみだと思います」
日野「続きまして……うわぁ、可愛いですね」
井上「やはり最近の根室といえばラッコですよね。ラッコの数は少しずつ増えてきている気がします。よく見かけるようになりました。ラッコが怖がってしまうのでドローンで撮影してはいけないですから、600mmのレンズに1.4倍のテレコンバーターを付けて撮影しています。」
市川「氷もすごく特徴的ですね」
井上「海が完全に凍る前にすこしずつ波で氷がぶつかり合うんですね。ハスのような形をしているので蓮葉氷と呼ばれています。流氷ではないんですよね。いつか撮りたいのですがなかなかタイミングが合わなくて。市長、見かけたらぜひ呼んでください」
日野「市川さん、お顔がほころんでいますが、動物はお好きですか?」
市川「大好きです。みんな野生のなかで頑張って生きていて……自分の家で寝ている犬のことを思い出しました。動物との適切な距離をとって撮影するのが大切なんですね」
井上「皆さん、こちらご存知ですか?とてもレアですよ。夏の間に4〜5羽くらいしか来ないと言われている『エトピリカ』という鳥です。『情熱大陸』のテーマ曲になっている、まさにそのエトピリカです。ちょっと間の抜けた顔をしていて可愛いんですよね。落石のネイチャークルーズに乗ると見られるそうです。市長、ご覧になったことはありますか?」
石垣「もちろんあります。北方四島の航路を担当している船があって、「えとぴりか」という名前です。」
井上「彼らは本当に自由に動き回ってますよね。 羨ましいですね」
井上「皆さん、見えますか?エゾシカがいるの」
日野「また『ポツンと』ですね」
井上「そう、ポツンといるんですよ。これを撮ったとき『もう二度とこんな光景は見れないだろう』と思ったんですが……実は一週間前、宿の窓から同じ景色を見られたんです。しかも今度は親子で出てきて、『あれ、これっていつも見られるのかな』と思ってすごく嬉しくなりました」
日野「いいスポットですね。 エゾシカは市内にも時々出ますよね」
石垣「ええ、市役所の前にも出ます」
日野「私が通っていた学校にも出てきて、大騒ぎになったことがありました。犬かと思ったら、鹿でした」
井上「授業中に?」
日野「そう。『静かにしなさい。鹿を見るのをやめなさい』って先生に言われて」
井上「あまり聞かないフレーズで面白いですよね」
市川「花咲線に乗ったときに車窓から会えたら楽しいですよね」
井上「雪に残った足跡を見つけるだけでも嬉しくなりますから、ぜひ探してみてください」
日野「では次が最後の写真です」
井上「僕をご存じの方は知っていると思いますが、撮影が終わるたびに『撮影お疲れちゃん飯』、撮影前には『撮影前のお疲れちゃん飯』と言って、必ず根室に行ったときには大好物を食べるのですが、それがこの『花咲ガニのクリームスパゲッティ』です」
市川「うわあ、贅沢ですね」
井上「注意しなければいけないのが、料理が運ばれてきたとき。やっぱりカニを先に食べたくなるんですが、そうするとスパゲッティが全部のびてしまうんです。だからまずスパゲッティを食べて、その間に一緒に行った人がまだ食べている隙に、カニをほじくり始める。このタイミングがベストだと思います」
市川「なるほど。でも同時進行でいきたい気もしますね」
井上「とはいえ、カニの旨味は全部ソースの中に溶け込んでいますから大丈夫です。バジルも効いていて、本当に美味しいんですよ」
日野「市長、市川紗椰さんが根室に来られたら、お勧めしたい料理はありますか?」
石垣「そうですね、『エスカロップ』を召し上がっていただきたいです。バターで炒めたご飯の上にトンカツをのせ、さらにデミグラスソースをかける料理です。海の町なので、手軽に早く食べられるワンプレート料理として親しまれてきました。一度テレビのB級グルメで一位になったこともあります。ぜひ味わっていただきたいですね」
市川「なんだか『大人のお子様ランチ』みたいで嬉しいです。大好きなんです、そういうの」
日野「ここまで井上さんの写真を見てまいりました。続いて『地球探索鉄道花咲線フォトコンテスト2025』についてお知らせします。ただいま花咲線をテーマとするフォトコンテストを、東京カメラ部とのタイアップ企画として実施しています。応募方法は簡単で、地球探索鉄道花咲線のInstagramアカウントと東京カメラ部のキャンペーン専用アカウントをフォローし、募集期間内に指定のハッシュタグを付けて投稿するだけで応募完了です。受賞者には素敵な商品をプレゼントいたしますので、ぜひ皆さんふるってご応募ください。コンテストは12月26日まで実施しています。詳細は東京カメラ部のウェブサイト内『現在開催中のフォトコンテスト』のページからご確認ください。また会場内の根室市・花咲線ブースでは、井上さんの素敵な作品も展示されています。ぜひお立ち寄りください。あっという間にお時間がやってきてしまいました。それでは最後に出演者の皆さまから会場の皆様へ一言ずつお願いします。まず市長お願いいたします」
石垣「皆さんありがとうございました。本日から、花咲線のブランディングの再活性化を図るシーズン2 のスタートとしたいと思います。そして新たなコンテンツも含む観光路線として磨き上げて、その情報を発信することで、観光でこられる皆さんや鉄道ファンの皆さん、そして写真好きな皆さんにも応援していただきたいと思います。先ほどもご紹介がありましたが、フォトコンテストも開催されています。まだ数ヶ月ございますから、ぜひ根室に来ていただいて作品の撮影に挑戦していただければなと思います。市川さんの参加していただくサミットもございますので、根室にも皆様の熱い視線を向けていただきますよう、お願い申し上げあげます。本日はありがとうございました」
日野「ありがとうございました。続いて市川さんお願いいたします」
市川「本当に花咲線って、いろんな表情を見せてくれるんですよね。景色もそうだし、動物もそうだし、北海道を超えて、日本を超えて、地球のダイナミズムを肌で感じられるような旅になりそうで、ますます楽しみになりました。もちろん、ディーゼル気動車に乗れるだけでもワクワクするんですけど、やっぱり『最果てのロマン』とか、美味しいグルメを味わいながら、動物に出会えるかもしれないっていうのも魅力ですよね。それから、11月22日には『花咲線サミット』が根室で開かれます。現地に来られる方はぜひいらしてほしいですし、難しい方はライブ配信もあるので、そちらで一緒に楽しんでもらえたらと思います。あと個人的にはラッコのハナちゃんとサキちゃんに2匹とも会えたらいいなって、すごく楽しみにしてます」
日野「ありがとうございました。最後に井上さんお願いいたします」
井上「今日は本当にご来場いただき、ありがとうございました。花咲線の魅力は、皆さんにご覧いただいたとおり、沿線に広がる“地球を探索しているような”ダイナミックな自然なんですよね。それに加えて、日本最東端を走る鉄道のある海の町ならではの物語もあります。開拓の時代から続く歴史や文化、この土地で暮らしてきた人々の営み……。そうした背景を知ることで、旅がもっと深みを増すと思います。そしてやっぱり欠かせないのは“食”ですよね。根室ならではの美味しいものを存分に味わっていただきたいです。YouTubeで『DEEP HOKKAIDO NEMURO』『花咲線』と検索していただくと、さらに根室の魅力に触れていただけると思います。最後にひとつだけお願いがあります。帰りに魚屋さんへ立ち寄ったら、ぜひ根室産のサンマを選んでみてください。選び方は簡単で、まずしっかり太っていること。尻尾のほうに黄色っぽい油が浮き始めていること。目が透き通っていること。そして大事なことが、くちばしの先が黄色いもの。これを選べば、きっと幸せな気持ちになれるはずです。ぜひ根室のサンマを召し上がってみてください。本日は本当にありがとうございました」
日野「ありがとうございました。会場の皆さま、今後とも、地球探索鉄道花咲線の取り組みにご注目いただけますようどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました」
