
東京カメラ部の2024年について
私たち東京カメラ部は「感動共有による寛容な世界の実現」をビジョンに掲げて、その実現のために「世界中のクリエーターに自由な発表の場をご提供すること」をミッションの一つとしています。
その「自由な発表の場」である東京カメラ部写真展は、昨年の2024年に12回目を迎えました。
展示作品は、「10選2023」に選ばれた作品に加えて、その作品を撮影した「10選2023」メンバーの他の作品、「10選2022」から「10選2012」までの各メンバーの作品。また、日本全国の名勝地、観光業の支援も視野に入れたフォトコンテスト「日本写真100景<四季>2024」の入選作品や、組写真部門「東京カメラ部3×3組写真コンテスト2024」の入選作品など、合計約1,123作品の展示を行いました。更に、動画クリエイターの方々に向けて開催した動画コンテスト「Tokyo Camera Club Movie Creators Award 2024 at Hikarie」の入選作品や前年度入賞者による動画作品の展示を行いました。
この結果、9月下旬の4日間という短い会期中に、20~30代の若い方々を中心に延べ約1.5万人の方々にお越しいただきました。
東京カメラ部としても、大手カメラメーカーさんを筆頭とした、自動車、IT企業、観光業、消費財メーカー、金融、省庁、自治体のSNS運営やイベント、キャンペーンなどのお手伝いを多数させていただくことができた一年でした。
東京カメラ部10選2024について
弊社のビジョン、ミッション、それらに基づく写真のチカラを活かした地方創生、被災地支援、写真マナー問題への取り組みなどを評価いただけたのか、今現在も東京カメラ部は成長を続けています。東京カメラ部とその分室は、ファン総数575万人を超えて、多くの写真愛好家の方々から、延べ6500万を超える作品を投稿いただいております。
これら6500万作品を対象として2024年に東京カメラ部がご紹介した写真から閲覧者の反応率などをもとに選ばれた作品が東京カメラ部10選2024です。
東京カメラ部10選2024に選ばれた方々には、例年同様に自身の写真を大型プリント、裏打ち、額装をしてプレゼントいたします。そして、「東京カメラ部2025写真展」(詳細未定)にて10選に選ばれた作品に自信作・新作を追加し、合同個展として展示させていただきます。
「東京カメラ部2025写真展」は今回も会場でプリントを展示して、みなさんと集まり、交流し、多くのお客様を迎える…。そんな場をご用意するべく取り組んでおります。
世界中で交流が進み、革新的技術が生まれ、コンテンツは溢れ、わたしたちの価値観は多様化の一途を辿っています。そして、こうした異なる価値観の誕生は、新たな進化の芽となりますから、本来であれば、本当に幸福な時代のはずです。しかし、異なる価値観の誕生は、従来の価値観を信じる方々からすれば恐怖や違和感を覚えるものともなるため、分断の種にもなります。歴史に学び、相互の権利を尊び、寛容性を保ち、慎重に時間をかけてすすめればよいのでしょうが、残念ながら、未だにわたしたちは「正義」の快感に勝てないようで分断の道へと進みつつあります。
そんなわたしたちを、言語の壁を超えて「つなぐチカラ」が、カメラにはあります。世界中の撮影者が実世界を写した写真や動画を見ることで、わたしたちはこの世界そのものの存在や、それを切り取る価値観の多様性が、わたしたちの暮らしをどのように豊かにしてくれるのかを、感動を通じて再認識できるからです。
こうしたことから、「カメラは記録する道具であり、表現するパートナーであり、世界をつなぐ希望でもある」と、東京カメラ部は考えます。そして、この類まれな価値を持つ「愛おしい道具」であるカメラ。そのカメラで生まれた作品の「自由な発表の場」を提供することを通じて、世界をつなぎ、「寛容な世界の実現」に向けて少しでも進んでいければとわたしたちは願っています。もし、よろしければ、こんな東京カメラ部を引き続きご支援いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
2025年3月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄