東京カメラ部の2023年について
私たち東京カメラ部は「感動共有による寛容な世界の実現」をビジョンに掲げて、その実現のために「世界中のクリエーターに自由な発表の場をご提供すること」をミッションの一つとしています。
その「自由な発表の場」である東京カメラ部写真展は、昨年の2023年に11回目を迎えました。過去7回目までは、都内にて大規模展示を開催し日本全国から大勢の方にお越しいただいてきましたが、8回目、9回目は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてオンラインでの開催としました。そして、10回目から感染防止対策を実施した上でオフライン展示を再開。昨年11回目は、過去7回目の規模に近い形で、オフライン展示を行いました。
展示作品は、「10選2022」に選ばれた作品に加えて、その作品を撮影した「10選2022」メンバーの他の作品、「10選2021」「10選2020」「10選2019」「10選2018」「10選2017」「10選2016」「10選2015」「10選2014」「10選2013」「10選2012」メンバーの作品。また、日本全国の名勝地、観光業の支援も視野に入れたフォトコンテスト「日本写真100景<四季>2023」の入選作品や、今回入選数を拡大した「東京カメラ部2023写真コンテスト Instagram部門(3×3)」の入選作品、東京カメラ部Weiboアカウントにて開催したフォトコンテストや動画クリエイターの方の支援を目的としたコンテスト「Tokyo Camera Club Movie Creators Award 2023 at Hikarie」の入選作品などを加え、約1,120作品の展示を行いました。
この結果、9月中旬の4日間という短い会期中に、20~30代の若い方々を中心に延べ1.5万人の方々にお越しいただきました。
東京カメラ部としても、多くの大手カメラメーカーさんに引き続きご支援をいただきながら、自動車、観光業、消費財メーカー、金融、省庁、自治体のSNS運営やイベント、キャンペーンなどのお手伝いを多数させていただくことができた一年でした。
東京カメラ部10選2023について
弊社のビジョン、ミッション、それらに基づく写真のチカラを活かした地方創生、被災地支援、写真マナー問題への取り組みなどを評価いただけたのか、今現在も東京カメラ部は成長を続けています。東京カメラ部とその分室は、ファン総数560万人を超えて、多くの写真愛好家の方々から、延べ6400万を超える作品を投稿いただいております。
これら6400万作品を対象として2023年に東京カメラ部がご紹介した写真から閲覧者の反応率などをもとに選ばれた作品が東京カメラ部10選2023です。
東京カメラ部10選2023に選ばれた方々には、例年同様に自身の写真を大型プリント、裏打ち、額装をしてプレゼントいたします。そして、「東京カメラ部2024写真展」(開催可否・詳細未定)が開催となりましたら、10選に選ばれた作品に自信作・新作を追加し、合同個展として展示させていただきます。
「東京カメラ部2024写真展」について詳細は依然として未定ですが、今回も会場でプリントを展示して、みなさんと集まり、交流し、多くのお客様を迎える…。そんな場をご用意するべく取り組んでおります。
様々な2次元アートが存在し、それらを作成する手段が多様化する中で、カメラが写す写真や動画には、実在する世界を被写体とするという特徴があります。そして、この実在する世界は、残念ながら、美しく、優しく、知的で、感動的なものにとどまらず、時には目を背けたくなる醜悪で、残酷で、愚かで、冷酷なものも存在しています。それらをすべて飲み込んだ上で、カメラを表現手段として選んだ方々が、何気ない日常から世界の絶景まで、世界と出会いすくい上げてきた、「世界のカケラ=写真」には、実在する世界を被写体とするが故に、実在する世界について、撮影者、鑑賞者ともども考えるヒントを与えてくれるチカラがあると私たちは考えています。
そして、世界についてともに考えることを通じて、アートとして純粋に楽しみ、癒やしとするだけでなく、私達が住むこの実世界を少しでもよいものとするきっかけとなると考えています。
この実現のために、これからもカメラを片手に未来に向かって皆様と一緒に着実に進んでいけることを熱望しておりますので、引き続き東京カメラ部をご支援いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
2024年4月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄