東京カメラ部の2020年について
私たち東京カメラ部は創立以来「カメラがある暮らしをもっと楽しく」を目指しています。2020年も変わらずこれを目標に活動をしてきました。
8回目の開催となった東京カメラ部写真展。過去7回は、都内にて大規模展示を開催し日本全国から大勢の方にお越しいただいてきました。2020年も同様の形態での開催を目指しましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてオンラインでの開催とさせていただきました。
展示作品は、「10選2019」に選ばれた作品に加えて、その作品を撮影した「10選2019」メンバーの他の作品、「10選2018」「10選2017」「10選2016」「10選2015」「10選2014」「10選2013」「10選2012」メンバーの作品。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により甚大な被害を受けた日本全国の名勝地、観光業の支援も視野に入れたフォトコンテスト「日本写真100景」の入選作品に、みなさまの「大切な存在」をテーマとした「"My Precious" Photo Contest」の入選作品を加え、約289作品の展示を行いました。
また、会場での展示もなんとか実現したいと考えていたところ、その趣旨に賛同いただいた東急株式会社・渋谷ヒカリエさまから協力をいただくことで、2020年9月20日〜23日の4日間、約1,400㎡(約420坪)と都心最大級の広さを誇る渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール ホールAにて、一回に1名しか会場にお入りいただけない写真展『「1人しか入れない写真展」~それでも世界は美しい。~』を開催することができました。
『「1人しか入れない写真展」~それでも世界は美しい。~』では、徹底した感染症対策を実施するために、一度に入場できるお客様を1名に限定した上で、抽選(100名限定)での事前予約制としました。また、入場前には非接触検温、手指消毒を行わせていただいた上に、cocoaアプリ*のインストールをお願いいたしました。広大な空間に展示された珠玉の10作品を、1人だけで鑑賞いただくという通常ではありえない贅沢な体験をしていただき、この取り組みを通じて、「新しい日常」の中でも写真展を楽しむことの意義をお伝えできたのではと感じております。
初となるオンライン写真展は、展示者の皆様や協賛企業の皆様のご協力もあって、開催期間中に150万PVを超えるほど多くの方々にご覧いただけました。また、急遽開催をさせていただいた『「1人しか入れない写真展」~それでも世界は美しい。~』は定員100名に対して325名もの応募をいただくことができました。
※:新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application
東京カメラ部10選2020について
こうした取り組みも評価いただけたのか、今現在も東京カメラ部は成長を続けています。東京カメラ部とその分室は、ファン総数520万人を超えて、多くの写真愛好家の方々から、延べ約3,300万もの作品を投稿いただけました。この約3,300万作品の中から運営がシェアさせていただいた作品を延べ11億人超*の方々がご覧になり、「いいね!」、コメント、シェアをした結果選ばれた作品が東京カメラ部10選2020です。
つまり、約3,300万作品から延べ11億人が選んだ作品が東京カメラ部10選2020なのです。
東京カメラ部10選2020に選ばれた方々には、昨年同様に自身の写真を大型プリント、裏打ち、額装をしてプレゼントいたします。そして、昨年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりオンラインにて開催することとなった東京カメラ部2021写真展では、10選に選ばれた作品に自信作・新作を追加し、合同個展として展示させていただきます。
東京カメラ部2021写真展 Online Exhibition「だから、世界は美しい。」は、オンラインにて2021年11月3日~2021年12月11日で開催の予定です。
従来のように最高品質のプリントをご覧いただくことはかないませんが、オンラインならではの双方向性を駆使し、去年の反省を踏まえて、よりよい写真展の形を体験いただけるものとすべく日々奔走しておりますので、どうか楽しみにお待ちください。
わたしがあえて言うまでもなく、2021年も厳しい情勢が続いています。日本国内を見てもそうですが、特に世界全体を見渡せば我々がエゴの塊であることを痛感させられる毎日です。「How dare you!」と未来の人々から指を刺される姿が容易に目に浮かびます。
しかし、そんな中でも、世界の愛おしさ、美しさのカケラを、今も日々見つけ出し写し撮っている方々がいます。そうした、写真を愛する方々が見つけ出した、世界のカケラである写真。その中で、どんな写真が「2021年。日本に住んでいる方々が見たかった、好きだった写真」になるのでしょうか。今からワクワクしています。カメラがある暮らし。私達は本当に愛しています。「だから、世界は美しい。」と胸をはって子どもたちに伝えられる、そんな日を夢見ています。
東京カメラ部写真展や東京カメラ部とその分室の日々の活動を通じて、この感動を皆様と一緒に楽しめれば、そして今日もこれからもカメラを片手に未来に向かって皆様と一緒に着実に進んでいければと願っております。今後とも東京カメラ部をどうぞよろしくお願いいたします。
2021年8月吉日
東京カメラ部運営代表
塚崎秀雄
*:東京カメラ部とその分室がタイムラインで紹介している作品の2020年延べリーチ(閲覧者)数(Facebook、Instagram、Twitterインサイト)に基づく。