「#カメラと旅する神戸」フォトコンテスト2023の受賞作品
えりさん、石居天平さん、しんじさん、中村 祐太さん、ヒロカズ(@hsaka2023_ship)さん、
Binzさん、kinako__pさん、mocaさん、takumi.boeboeさん、Yasushiさん(順不同)
2024年9月18日 から 12月16日まで開催した
「#カメラと旅する神戸」フォトコンテスト2024へ
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
素晴らしい作品の中から選ばれた入賞作品をここに発表いたします。
私は2024年から神戸市民になりました。神戸の魅力を自ら探して発信したいと思いフォトコンに応募をしました。定番の撮影スポットで非定番の構図を見つけるのが好きで写真を撮っています。カメラマンと被写体の高低差を敢えて付けることで、目の前に広がる夜景に更に奥行きが出るように撮影しています。
市街地から比較的近く、ビルのスケール感が感じられる神戸を代表する夜景スポットの一つ「ビーナスブリッジ」は元町から徒歩でもアクセスできるほどです。被写体の女性の眼の前に広がる神戸市街地の夜景がどんな風に見えるのか、実際に行って確かめてみたくなります。海の向こうに見える泉南方面の街灯りが写真により奥行きを与え、海と街と山が近い神戸のまちの特徴を凝縮した素敵な作品になっています。
―― 神戸観光局
この布引の滝は新神戸駅から徒歩15分で行けるとてもアクセスの良い滝です。滝まで辿り着くとついさっきまで都会の喧騒の中にいたとは思えないほどの豊かな自然が心を癒してくれます。
滝のダイナミックな流れを縦構図で巧みに捉え、奥行きを見事に表現しています。手前の落水と奥の滝を繋ぐ構成が視線を奥へ導き、バランスの取れた構図が秀逸です。光の差し込みが岩肌の質感や水の透明感を際立たせ、神秘的な雰囲気を生み出しています。都会の近くとは思えない静寂と自然の力強さが感じられ、光と水の一瞬の表情を的確に捉えた作品です。計算された構図と光の使い方が、自然の美しさを見事に引き出しています。
―― Chika(木村知佳)
この度は見どころがたくさんある神戸の風景の中から、神戸税関、そしてこの作品を選んでいただきありがとうございます。歴史ある神戸税関の静かな空間に差し込む光と影を捉え、余白の美しさと時間の流れを表現しています。過去と現在が交差する瞬間を感じていただければと思います。
神戸税関の歴史ある空間に差し込む光と影が、美しい幾何学模様と調和し、まるで巨大な時計のような時の流れを感じさせる一枚です。柔らかな自然光が静けさを引き立て、余白の美しさと奥行きを際立たせています。俯瞰の視点が円形の構造を強調し、均整のとれた柱の配置がリズミカルな印象を生み出しています。過去と現在が交差する瞬間を見事に捉えた、落ち着きがありながらも時間の重なりを感じさせる秀逸な作品です。
―― Chika(木村知佳)
沢山の素晴らしい作品の中から選んで頂きありがとうございます。豪華客船は神戸初入港の『ADORA MAGIC CITY』で、神戸市消防局消防艇『たかとり』がカラー放水で華を添えてくれました。
神戸港に初入港の客船が入港する際に神戸市消防艇によって行われる歓迎放水の場面は華やかですね。曇り空なのですが、ハッピーカラーの黄色の放水とカラフルな模様で彩られた客船の船体がそれを感じさせません。ユリカモメがフレームに入ったシャッターチャンスを見事にとらえ、自分だけの一枚にされています。客船入港セレモニーはポートターミナルのデッキで誰でも見られますので、入港予定をぜひチェックしてみてください。
―― 神戸観光局
兵庫県立美術館にある本が沢山並べられた本棚。これだけの本棚だけでも絵になりますが、人を立たせた方がもっと素敵な絵になると思い撮影しました。
建築家 安藤忠雄氏により設計された兵庫県立美術館内のAndo Gallery奥にそびえる特徴的な本棚前での一枚。バックの棚に並ぶ青色と白色基調の本が被写体の女性の白い洋服と調和して清々しさを感じます。超広角で撮られているそうですが、しっかりと水平・垂直を意識され、本棚の規則正しい枠と前のテーブルの織りなす直線美に力強さを感じます。人が少ない時間帯を狙ってゆっくりと訪れたくなるロケーションですね。
―― 神戸観光局
選んで頂きありがとうございます。神戸電鉄と遠くに見える長田の街並みとその向こうに海が。船が通ったり神戸空港に発着する飛行機も見える楽しい場所で私のお気に入りです。いつまでもこの長閑で美しい景色が見られますように。
傾斜がきつい鵯越の高台から街と海を見下ろし「坂が多い街・神戸」を一枚の写真で見事に表現した、奥行きと広がりのある構図が目を引きます。落ち着きのある深い青色に染まった街並みに、神戸電鉄の赤い車体が映えるこの光景は、まるで絵画のような美しさ。地元の人にとっては馴染みのある日常の風景でも、多くの人にはまだまだ知られていない神戸郊外の魅力を伝えてくれる、素敵な一枚です。
―― 神戸観光局
神戸市垂水区の住宅街に突如現れる巨大な前方後円墳。こんなに大きな古墳が神戸にあったとは驚きでした。そして、そこで開催されたキャンドルナイトは正に幻想的でロマンチックなものでした。それに未だに誰が埋葬されているのかわかっていないのもミステリアスでわくわくします。
整然と並ぶ埴輪と幻想的なキャンドルの灯りが、歴史と現代が交錯する特別な時間を演出し、前方後円墳の神秘的な雰囲気を見事に捉えています。まるで古墳時代にタイムスリップしたかのような穏やかな空気感が漂います。構図も秀逸で、墳丘の階段を中心に光が導くような視線の流れが生まれ、被写体のスケール感を際立たせています。撮影者の驚きと感動が伝わる一枚で、神戸に眠る歴史の魅力を再発見させる素晴らしい作品です。
―― Chika(木村知佳)
6歳の夏、身長100cmぐらいの娘。 背伸びをしてみると、窓の向こうに青い世界が広がっていました。外をじっと見つめる、小さな姿が可愛らしいなと感じ、シャッターを切りました。(神戸・舞子より淡路島を望む)
窓枠の配置が絶妙で、橋や海の広がりを美しく切り取りながら、女の子の視線の先への想像をかきたてます。柔らかな光に包まれた後ろ姿は、穏やかな時間の流れを感じさせます。小さな手がそっと窓枠に添えられ、背伸びした先には、どこまでも続く青い海と空。無邪気な好奇心と小さな冒険心が伝わります。明るく清々しい色調が作品に優しさを加え、今しかないその愛おしい姿を映し出し、心に残る夏の一瞬を見事に捉えた作品です。
―― Chika(木村知佳)
毎年足が向く関西屈指の紅葉スポット瑞宝寺公園。山門越しに見えたのどかな光景を額縁に見立てて撮ってみました。何気なくスマホで撮影した一枚にこのような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく光栄に思います。ありがとうございました。
有馬温泉街の奥に位置し、豊かな自然に恵まれた瑞宝寺公園。重厚な山門の奥から差し込む柔らかな光と鮮やかに色づいた木々の、色調のコントラストが美しい作品です。低い位置から撮影することで、歴史ある建造物の偉大さや視界を埋め尽くす紅葉の迫力をエネルギッシュに表現されています。誰もが気軽にカメラマンになることができるスマホ写真の可能性を感じさせる、そんな魅力が詰まった一枚です。
―― 神戸観光局
受賞コメント
きらめくイルミネーションと歴史ある建物が織りなす幻想的な風景、神戸の夜を彩る光の輝きをお楽しみいただけたら幸いです。この度はありがとうございました。
審査員からのコメント
黄金色に輝くイルミネーションが歴史ある街並みを優しく包み込み、幻想的な世界観を見事に表現しています。横断歩道で照らされた通行人のシルエットは、まるで異国の街角を歩いているかのような情景を生み出し、旧居留地の魅力を一層引き立てています。特に、青白い車のライトと温かなイルミネーションの対比が絶妙で、バランスの取れた美しい光景を作り出しています。都会的で洗練された雰囲気を醸し出す、素敵な作品です。
―― Chika(木村知佳)