
作品提供:ことりさん、古川夏子さん、i_ha__toさん、kawazoekeitaさん、Masumi Deguchiさん、nao158cmさん、Yuma Itatsuさん、310さん(順不同)
『あなたの「記憶」をもっとおもしろく』をテーマとしたキオクシアのフォトコンテストは、2025年4月22日から6月18日まで開催され、全国から7956点のたくさんの作品が寄せられました。ご応募いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
その中より、「心に残る大切な感情」を丁寧に捉え、そしてその「記憶」を「未来へと繋ぐ」というテーマを表現している作品を受賞作品として選出しました。
息子と迎えた初めての夏。夏景色を瞳に映した0歳の時の記憶があるのだろう、彼は毎年ひまわり畑を訪れるのを楽しみにしている。瞳の隅に映った私にとっては、この写真が父としての大切な記憶の形となっている。
クロースアップによって、子どもの柔らかな肌の質感と、安らかなまなざしが画面の大部分を占め、見る者をその世界へ引き込んでくれます。この写真の面白さは、子どもの瞳に「撮影者が映っている」だけでなく、そこに撮影者と子どもの関係が物語として表れていること。親である撮影者は子どもの「今」を一生懸命にカメラで残そうとし、子どもはその姿を自分の瞳でしっかりと焼き付けている。まわり畑に響く子どもの笑い声や夏の光まで聞こえてきそうな、温かく幸せな記憶を未来へ届けてくれる、心弾む作品です。
左の一枚は今は亡き父と幼い頃の私、右の一枚は今の私とかつての自分と同じ幼い息子。38年後、同じ場所、同じポーズでの七五三。
組写真とすることで、39年という時間の流れと家族の絆を美しく可視化した作品です。石灯籠や背景の階段といった環境要素が共通して写り込み、家族の記憶が場所とともにしっかりと刻まれていることを感じさせてくれます。光の当たり方も柔らかく、子どもの表情がリラックスしていることから、親子の健やかな関係性が自然と伝わってきます。親から子へ、そしてさらに未来へと続くであろう記憶のリレー。その面白さ、尊さを静かに、しかし力強く感じさせてくれます。
友達に見せたかった北穂高から見る景色、二人で夜中に山を登り、朝日を山頂で迎えた時の景色は言葉に言い表せない感動と達成感がありました。忘れられない思い出です。
厳しそうな冬山を舞台に、まるで映画のワンシーンのような光景が切り撮られており、まずその格好良さに注目してしまいます。ドラマチックな光線が描き出す稜線の美しさ、厳しい自然のなかで確かな存在感を放つ二人の姿、それぞれが見事に調和しています。そして、タイトルにある「友達との共有」という言葉が、この作品に深い奥行きと広がりを与えています。これは、楽しいだけの記憶ではありません。厳しい状況だからこそ、互いを支え合う信頼できる友と過ごす時間がいかに尊いものか。その共有された体験の素敵さが尊い記憶のカタチとしてじわりじわりと伝わってきます。受賞、おめでとうございます。
たけやぶなどで遊べる公園に行き、走り回って遊んでいる時に、息子の「おかぁさーん!」と叫び声が聞こえて、何かあったのかと急いで駆け寄ると、「挟まれちゃった!」と笑っていました。懐かしい思い出の記憶です。
やわらかな光に満ちた竹林の中で、屈託のない笑顔が弾ける素晴らしい瞬間ですね。キャプションにある「竹に挟まれちゃった。笑って言ってた」というエピソードと作品の中の表情が結びつき、何気ない日常の中にあるしあわせな記憶の情景がありありと目に浮かびます。かけがえのない素敵な日の素敵な笑顔の瞬間。それを写真として未来へ残せることこそ、私たちが写真に魅了される大きな理由の一つです。スマートフォンのカメラでこれほどまでに温かな空気感と愛情に満ちた一瞬を切り撮られたことに、深い感銘を受けました。この大切な記憶を共有してくださり、心から感謝いたします。受賞、おめでとうございます。
本コンテストは、フラッシュメモリを通じて皆様が作品を創る体験を支えたい、という当社の想いから開催いたしました。
皆様の熱意あるご応募により、「記憶」が持つ可能性と創造性を、改めて私たちに再認識させてくれる大変貴重な機会となりました。
改めて、ご応募くださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。
皆さまの「記憶」が、これからも世界を彩り、おもしろくしていくことを心から願っております。
キオクシア株式会社
2025年9月30日
みんなでせーので跳んで撮ろうって言ったのに全然跳べていない右の人。その当時、跳べない人も含めてみんなで笑いまくった記憶。今もこの写真を見ると昨日のことのように思い出す。